星座コードマップとは(後編)


星座コードマップとは、
各星座を構成する
「11個のファクター」を一覧にまとめたチャートです。

ここでは、
「後半(7~11)」のファクターについて、
解説していきます。

「前編」はこちらです。

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もくじ

星座コードマップの解説

こちらが
「星座コードマップ」の構造です。

セクションファクター
①星座シンボル星座のシンボルマーク
②星座名星座の名前


③カテゴリー
【エレメント】(火・地・風・水)
【クオリティ】(活動・不動・柔軟)
【ポラリティ】(男性・女性)
【イメージ】

④星座のつながり / キーワード
【星座の世界観】
【キーワード】「I ○○」(私は○○する)

⑤支配星 / 対応ハウス
【支配星(ルーラー)】
【対応するハウス】
⑥神話【神話の内容 / 逸話】

各項目を詳しく見ていきます。

あなたの星座や、あの人の星座の
コードマップと併せて、ご覧ください。

④星座のつながり 【星座の世界観】

それぞれの星座がもつ
「世界観」を表しています。

そこには、
星座の「順番」
星座同士の「繋がり」
深く関係しています。


12星座は
一つの「物語」です。

たとえば、

星座の物語

「エネルギーそのもの」の牡羊座から、
その受け皿となる「肉体」を、牡牛座で得る。

そこで出来上がった「個」「個」が出会う双子座で
「他者」を知り、
蟹座で、個の集合体である「仲間」を作る。

その、「仲間だけの世界から飛び出す」獅子座。
そこで、「知らない人たちとも集団を形成する」のが乙女座です。

そして、
天秤座からは「社会」へと出ていきます。

また、
12星座には
一つ前の星座の世界を「引継ぎ」
欠けたところを埋めて
次のステージを「再構築」する働きがあります。

たとえば、

星座同士の繋がり

牡牛座は、
牡羊座の「衝動の世界」だけでは
「情熱とエネルギーだけで、形にならない」と知り、
自身の感性と継続力で、安定させよう」とする。

双子座は、
牡牛座の「個の安定の世界」だけでは
「自分一人だけの力で、力不足」と知り、
「外部の情報を取り入れよう」とする。

蟹座は、
双子座の「情報の世界」だけでは
「表面的な付き合いと情報過多になる」と知り、
「心を通じ合わせよう」とする。

獅子座は、
蟹座の「身内の世界」だけでは
「心が通じ合った人しかいないのは、閉鎖的な空間になる」と知り、
「外の世界で、自分を表現しよう」とする。

乙女座は、
獅子座の「自己表現の世界」だけでは
「想いのまま自己表現し過ぎると、痛い目に合う」と知り、
「計画性と準備をもって、他人と接しよう」とする。

この例は、あくまでも一部ですが
各星座の「性質」「象徴」
的確に表しています。

さらに、
下の「星座同士の繋がり」が、上の「星座物語」を、
より詳しく説明している構図になっています。


この「星座の世界観」を理解すると
あらゆる人の性格の「なんで?」
答えられるようになります。

つまり、
相談者さん、あるいは自分自身の
「性格を当てる!」のではなく、
「人生を紐解く星読みになるのです。

④キーワードキーワード】「I ○○」(私は○○する)

「キーワード」とは、
各星座に、割り当てられた
「I ○○(私は○○する)」という、
英語フレーズのことを指します。

これは、各星座の
「あり方」「無意識の行動傾向」
象徴するものになっています。


たとえば、
双子座は「I think(私は考える)」。

これは、思考を多用し、
「言葉」や「情報」を自在に操る
双子座の性質を表したものです。

think には「思う」という意味もあります。

ということは、
「知る」までが、双子座なのではなく
「知って、思う」までが
双子座の領域なのだと考察できます。

つまり、
双子座の人の行動の源は
「知りたい」よりも
「知ったことによって、思いたいんだ」と理解できます。

そういう視点で
双子座の人を見ると、
「謎が解けていく」。
そんな感覚になっていきます!

次に、
蠍座は「I desire(私は欲する)」。

これは、
「欲望」「探求」「深い結びつき」などを
テーマにもつ、
蠍座の性質を表したものです。

desire には、
「心や魂の奥深くまで求める」という意味があります。

ということは、
蠍座の欲望は
「○○が欲しい」というよりも
「○○と繋がりたい」が近いのです。

「蠍座 = 欲望」と聞くと
ん?」と感じる人も、
この「キーワード」と「その意味」を聞くと、

「だから蠍座の人(私 / あなた)は、
 なかなか動けないんだ」

理解することができます。

「繋がる」という結果には、
「繋がりたい」いう相手の気持ちも必要。
蠍座の人は、
相手の、その「覚悟のようなもの」
感じとるまで待ちます。

そして
「あ、きた!」の瞬間を迎えると、
怒涛のエネルギーをお返しするのです。



キーワードはすごくシンプルですが、
その分、奥が深いです。
(英語の勉強にもなる)

「たかがキーワード、されどキーワード」
です。

⑤支配星【支配星(ルーラー)】

「支配星(ルーラー)」とは、
星座の性質やテーマを
強く方向づける「天体」のことです。

12星座それぞれに対応する天体があり、
その天体が星座の「守護者」のように働きます。

たとえば、
獅子座の支配星は「太陽」です。

獅子座には、
「自己表現」「創造性」「存在感」などの
特徴がありますが、
これは、太陽が獅子座に「そのエネルギー」を与えている。
もしくは
獅子座が持っている、「その性質」を後押ししている、から。

支配星は「守護星」とも呼ばれており、
あなたが「あなたらしくいる」ことを
守ってくれている「天体」でもあります。

⑤対応ハウス【対応するハウス】

「対応ハウス」とは、
各星座と特に深い関連を持つ
「ハウス(活動領域)」のことです。

(「ナチュラルハウス」と呼んだりもします)

「ハウス」とは

ホロスコープを
12の領域(部屋)に分けたもので、
「どの分野で、天体と星座のエネルギーが現れるか」

 を示します。

星座が「性質」や「テーマ」を表すのに対し、
ハウスは「場所」や「場面」を表します。


「ハウス早見ガイド」を見る

たとえば、
射手座は「9ハウスと対応し、
「探求」「拡大」「遠い世界」といった
「共通テーマ」を持ちます。

9ハウスは、
「高等教育」「哲学」「海外」「精神的な成長」を司る場所。
射手座もまた、
「未知の世界に飛び込み、より広い視野」を求めます。

そのため、
9ハウスに「射手座的なキーワード」
(遠い世界・探究の対象・視野が広げる場所など)
表れやすく、

射手座も「9ハウス的な意味」
(高い理想・海外・冒険心など)を、
帯びやすくなります。

⑥神話【神話の内容 / 逸話】

「星座の神話」
単なる、おとぎ話ではなく
その星座が持つ

「テーマ」
「行動パターン」
「価値観」を表す
「起源」になっています。

たとえば、
「山羊座の神話」
羊飼いの神「パン(パーン)」がモデルです。

天上の神々が
ナイル川で宴会をしていた際、
突然、
半神半獣の怪物「テュフォン(ティポン)」が現れます。

パンは、
魚の姿に化けてナイル川に飛び込んだのですが、
急ぐあまり
「下半身は魚、上半身はヤギ」という姿になった。

この物語から、

山羊座の
「失敗した姿を見せられない」
「予期せぬ出来事に弱い」
という
一面が伺えます。

さらに、
山羊座はこの物語の出来事を教訓とし、

「準備や計画性を大事にする堅実な行動」
「石橋をたたいて渡る慎重な姿勢」

実生活に活かそうとします。

また「水瓶座」の場合は、
非常に美しい青年「ガニュメデス」が、主人公です。

全能の神「ゼウス」は、
ガニュメデスを一目見て、気に入り
巨大な鷲の姿に変身して、
彼を天界へと連れ去ります。

天界でガニュメデスは、
神々にお酒を注ぐ「給仕係」として仕える代わりに
ゼウスから「不老不死」を与えられます。

一方、
ガニュメデスの父母は、
嘆き悲しむ毎日を送っていました。

それを知ったゼウスは心を痛め、
使いを通じて
「私は天界でも元気にやっている」と伝えたとされています。

神話は諸説あるケースがほとんどです。

水瓶座の場合は
この後、
ゼウスはガニュメデスの父母に
「永遠に水が湧き出る泉」
「神馬」
「黄金のぶどうの木」
を贈った。

父母がいつでもガニュメデスを見られるように
「星座」にした。

などが、
言い伝えられています。

水瓶座は、
年齢を重ねても「外見が若い人が多い」星座です。
これは、
美少年「ガニュメデス」
そして「不老不死」の物語と重なります。

さらに、
水瓶座の星の並びは
「男性」「水瓶」「水」
構図で描かれていて、
これは、
ガニュメデスの「給仕」の姿です。

この水は「叡智の水」とされ、
宇宙の「愛の水」

ガニュメデスは、
この世界を「愛」で満たそうとしているのです。

これは、
物事を常に「俯瞰」し、
縦よりも「横の繋がり」を大切にし、
本当の「平等」の意味を伝えている
「水瓶座の姿」と重なります。

また、反対に
水瓶座がもつ
「個性を求める心」
「集団への葛藤」


ガニュメデスの本心は、
立場を制限された天上世界の生活から
「離れたかったのでは?」
推測することも出来ます。

だから、水瓶座の人は
「自由」を愛し「型にはまる」ことを
嫌う
のかもしれません。


※神話は諸説あります。

「どれが正解」ではなく
「その星座っぽいのはどれか」という目線で
「星座の世界」を楽しみながら、
広げていってくださいね!

星座を読むコツ

僕は、
星読みは「イメージの世界」だと感じています。

「星座」「象徴」
「性質」「背景」「物語」などを
どんどん広げて、混ざっているエリアを見つけて
「イコール」にしていく。

さらに、
その「性質」や「物語」
一つずつの「項目」や「キーワード」にも
「世界」があり、
それを、一つずつ「捉えていく」

これが「星読みの世界を広げる」意味だと、
思っています。



この「捉える」という言葉が
とても、星読みっぽく大好きです。

平面ではなく、360度の世界を
手で「ふわっと」、時には「グッと」覆う。
そんな絵が、浮かび上がるからです。

ホロスコープは、
「サイト」や「書籍」で見ると平面ですが、
丸い「地球曦」のような「球体(3D)」のイメージで
捉えてほしいです。

なぜなら、

紙風船が
空気で「入れる前」「入れた後」では、
「視覚」「触覚」
「浮遊力」「楽しみ方」も変わるように、

あなたのホロスコープにも
「息吹」を吹き込む。

すると、
「エネルギーの流れ」
生まれるように感じるからです。

それは、結果的に
「覚えよう」としなくても
勝手に意味が「繋がっていく」。

「感じる星読み」になっていくのです。

反対に、
星読みを「難しい」と感じる方は、
この星読みの「フワフワ感」
「どこまでも広がっていくような感じ」がして、
掴み切れない、のではないでしょうか。

なんかこう「軸」がないというか…。
「ハッキリ言ってよ!」みたいな。笑

そのような方は、
読むときの「軸」「ここまで」という制限の枠
ご自身で決めてしまうといいです。

たとえば、
私は「実生活に関することをメインに読む」とか、
僕は「スピリチュアルな目線で読む」など。

また、
「星座が表す象徴は、5個まで」とか
「3つの本を読んで、被っているキーワ―ドだけ採用!」
でも、良いですよね。

・星読みは、「360度の世界」を捉える

・拡げるのが得意な人は、イメージの中で「法則」や「計算式」を見つける

・反対に、焦点や「軸」が欲しい人は、「狭く深く」を実践した「マイルール」を設けて読んでいく


ホロスコープの読み方は、
「自由」にあふれています。

そのホロスコープは
あなた自身の「生き方」や「個性」を表している。

ということは、
あなたの「選択」や「可能性」の描き方も
自由そのものです。

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